リゾートバイトをはじめたきっかけ
私がリゾートバイトをはじめたきっかけは、看護学校に通いたくて、そのための受験勉強と貯金の両立ができる環境を探していたからです。
もともとずっと正社員で働いていたんですけど、仕事が忙しくてなかなか勉強の時間も取れなかったし、生活するので精一杯で貯金もなかなかできなかったんですよね。年齢的にも20代半ばに差しかかってきて、「このままでいいのかな?」って、将来のことを真剣に考えるようになったんです。どうせならキャリアアップにつながる道を選びたいと思って、思い切って環境を変えることにしました。
そんなとき、友達がリゾートバイトで留学費用を貯めているって話してくれて、「それいいな!」と思って。ちょうどその子から「一緒にやってみない?」って誘ってもらって、リゾートバイトをはじめることにしました。
実際にやってみて、ほんとにやってよかったなと思っています。生活費がほとんどかからないので、しっかり貯金もできてるし、自分の時間も思ったより取れて、受験勉強も順調に進んでいます。自分の将来に向けて、少しずつだけどちゃんと前に進めてる実感があって、今はとても充実しています。

勤務先や職種を選んだ理由
まず「最初は慣れた環境の方がいいかな」と思って、北海道内で探すことにしました。地元が札幌なので、いきなり遠くに行くよりは、ちょっとずつ慣れていけたらいいなって思ったんです。
最初はニセコとか、外国人の方が多いエリアで働いてみたいなっていう憧れもあったんですけど、担当の方に「初めてなら、もう少しハードルの低いところから始めた方が安心だよ」って言われて。それで、同じ道内で、自然もあって雰囲気もいい富良野をおすすめされて、そこに決めました。
あと、車も持ってきていたので、もし何かあったときにもすぐ実家に帰れる距離なのも安心でした。環境が大きく変わると、精神的にも不安になるかなと思ったんですけど、富良野はちょうどいいバランスだったなって思います。

具体的な業務内容
フロント業務をメインでやらせていただいていて、チェックインやチェックアウトの手続きのほかに、サービスのお手伝いもしています。
サービスのお手伝いっていうのは、ホテルの「ウェルカムサービス」に関わる業務で、これが意外と種類が多くて…全部で15~6種類くらいあるんです。最初は「多っ!」って思ったんですけど、実際にやってみると単純作業が多くて、流れさえ覚えてしまえばそこまで難しくはなかったです。準備して、出して、お客様が帰ったら片付けて…っていう感じで、リズムよく進められるようになりました。
それと、今の勤務先は「ウェルカムベビー認定」のホテルなので、小さなお子さん連れのご家族がすごく多いんです。お客様の多くが、チェックインからチェックアウトまでホテルでのんびり過ごされる方たちなので、特定の時間帯に一気に対応が集中することが多くて…。とくにチェックインの時間帯なんかは、まさに“嵐のよう”って感じで(笑)フロントもサービス側もバタバタしてます。
でも、そういう忙しいタイミングをみんなで声かけ合いながら乗り越えていく感じが、なんだかんだで楽しいですし、チームワークの大切さも実感しています。

リゾートバイトで大変だったこと
リゾートバイトを始めてみて、やっぱり最初は大変なこともありました。とくに私は札幌出身なんですけど、勤務先が富良野だったので、同じ北海道内とはいえ生活リズムとか土地の気候の違いに体がなかなか慣れなくて…。
富良野って盆地なので、札幌と比べても天気がすごく変わりやすいんです。朝は晴れてたのに急に雨が降ったり、気圧の変化も激しくて、正直かなり影響受けました。最初の2ヶ月くらいはずっと風邪ひいてて、「あれ?また体調悪いな…」みたいな日が続いてましたね。
病院に行くほどじゃなかったので、薬飲んだり、寝て治したりしてなんとか乗り切りました。周りの子たちもけっこう風邪引いてて、「また誰かダウンしてる〜(笑)」っていう感じで、ちょっとしたあるあるになってました。
でも、そういう経験を通して、自然と気候にも慣れてきますし、体調管理の大切さもすごく意識するようになりました。

リゾートバイトをして良かったこと
リゾートバイトをしてよかったなって思うことは、本当にいろいろあるんですけど、その中でも一番大きいのは、いろんな国の方と関われたことです。これは、札幌にずっといたらなかなかできなかった経験だと思います。
一緒に働いている従業員の方たちは、海外の方が多くて、キルギス、タイ、台湾、インドネシアなど、いろんな国の出身の方がいました。お仕事の合間に文化の話を聞いたり、ちょっとした言葉を教えてもらったりして、すごく刺激的でした。もちろん最初は緊張しましたけど、思っていた以上にフレンドリーで優しい方が多くて、すぐに打ち解けられました。
あと、お客様も季節によって変わるのが面白かったです。夏場は日本人のお客様が多いんですけど、冬になるとホテルの目の前がスキー場ということもあって、アジア系や欧米系、オーストラリアから来られる方がすごく多くて。英語はそんなに得意じゃないんですけど、身振り手振りや簡単な単語でコミュニケーションが取れたときは、すごくうれしかったです。
こういう国際的な環境って、なかなか普通のアルバイトでは味わえないですし、自分の世界が広がったなって実感しています。

寮生活の感想
寮生活については、最初はちょっと不安もありました。というのも、今回の寮はシェアハウスタイプだったので、「ちゃんと自分の時間取れるかな…?」って心配だったんです。でも実際に暮らしてみたら、プライベートな空間もちゃんと確保されていて、すごく快適に過ごせています。
しかも寮費がかからないっていうのも本当にありがたくて。貯金したくてリゾートバイトを始めた私にとっては、生活費を抑えられるのは大きかったです。
今は同じフロントで働いている子とシェアしてるんですけど、お互いの生活リズムとかもあんまりかぶらないし、共用スペースの使い方でもブッキングすることがなくて、すごくうまくやれています。たまたまその子も私と同じで、しっかりメリハリつけて生活してるタイプなので、いい距離感で過ごせてるのが心地いいです。
ちなみに男子寮のほうは、けっこうブッキングとか起こるらしくて(笑)やっぱり相性って大事だな〜と思いました。
シェアタイプって聞くとちょっとハードル高く感じるかもしれないですけど、環境や相手次第で全然快適に暮らせるなって実感しています。

リゾートバイト中の休日の過ごし方
季節ごとに楽しみ方が全然違ってて、それも魅力のひとつでした。
冬はやっぱりスノボですね。リフト券が無料で使えたので、本当ありがたかったです!仕事終わりにナイターで、軽く1~2本だけ滑りに行ったりして、いいリフレッシュになってました。ナイターのゲレンデって空気が澄んでて、ちょっと感動しちゃいました。
夏は夏でまた別の楽しみがあって、ラベンダー畑がすっごくきれいで…!中抜け休憩の間に、ちょこっと見に行ったこともあります。職場のすぐ近くに自然が広がってるから、気軽に癒されに行けるのも富良野ならではの良さだと思います。
あと、休日に天気が良い日は、寮の近くにある大きな公園で勉強することもありました。実は毎日のように「クマ出没注意」って看板が出てるので、ちょっとビクビクしながらだったんですけど、それでも自然の中での勉強は気持ちがよくて、すごく集中できました(笑)
周りの子たちも、それぞれしっかり目標を持ってリゾートバイトに来てる子が多くて、空いた時間で観光したり勉強してたりして、すごく刺激をもらえました。人間関係もすごく良くて、気を使いすぎることもなく、自然体でいられる環境でした。
休みの日でも、自分のペースで無理なくリフレッシュできて、すごく心地いい生活が送れていたと思います。

これからリゾートバイトへ行く方にアドバイス
私自身、ずっと正社員で何年も働いてきて、新しい環境に飛び込むのは正直すごく不安でした。でも実際にリゾートバイトをやってみたら、働き方としても収入面としても、思っていた以上に安定していて、良い意味で安心できる環境だったんです。
なので、もし今「やってみたいけどちょっと不安…」って思っている方がいたら、深く考えすぎずに一歩踏み出してみてほしいなと思います。きっと、自分なりの気づきや経験が待ってるはずです。
あと、ちょっとした持ち物のアドバイスなんですが…私は「枕」が合わなくて、最初の頃すごく寝つきが悪かったです(笑)なので、寝具にこだわりがある方は自分の枕を持っていくと安心かも。あと、食事を寮の部屋で軽く済ませたい時用に、タッパーもあるとめっちゃ便利です。
実は、マットレスも結局合わなくて、車で実家まで取りに帰ったこともありました(笑)体をちゃんと休める環境って、地味だけどすごく大事なんですよね。
少しでも快適に、自分らしく過ごせるように準備しておくと、現地での生活もより楽しめると思います!応援しています、がんばってくださいね!

今後の目標
今後の目標としては、看護師になることを目指しています。
もともと医療の仕事にはずっと興味があって、今は看護学校への進学を目標に、リゾートバイトをしながら準備を進めているところです。
入試は10月にあるので、それまでの間はコツコツと勉強と貯金を両立していけたらと思っています。リゾートバイトは思った以上に勉強の時間もしっかり確保できるし、生活費も抑えられるので、学費を貯めるにはすごく助かっています。
今のところ、看護学校の入学が決まるまではもちろん、入学前の来年3月まではリゾートバイトを続ける予定です。
これからも目標に向かって、一日一日を大事に頑張っていきたいです。

