リゾートバイトに挑戦した理由・動機
もともと2年前に沖縄へ移住するつもりで来ていて、現地のカフェでアルバイトをしていました。きっかけは、2年前の6月に旅行で沖縄を訪れた際、たまたま入ったカフェがとても素敵で。お店の方とお話しするうちに話がとんとん拍子に進み、いったん愛媛に戻ったあともずっと気になっていたので、思い切って働かせてもらうことにしました。
移住前は、イタリアンや喫茶店などで調理の仕事をしていて、3〜4店舗を掛け持ちしながら経験を積んでいました。ただ、沖縄で働いていたカフェはエアコンが効かず、夏場は暑さの影響で3ヶ月ほどお店を閉めることになってしまって…。その期間をどう過ごそうか考えたときに、「それなら環境を変えて働いてみよう」と思い、リゾートバイトに挑戦することを決めました。
勤務先(場所)と職種、それを選んだ理由
カフェがとても賑やかな環境だったので、今回はもう少し落ち着いた場所で働きたいと思って選びました。自然に囲まれた環境でリフレッシュしながら働けるのも大きな理由です。実際に働いてみると環境が自分にとても合っていて、気づけば1年ほどこちらでお世話になっています。
リゾートバイトでの具体的な仕事内容
調理補助を担当しました。勤務時間は朝4:30から13:30までで、残業はほとんどなく、あっても年に1~2回程度です。朝は4:20に起きて、歯磨きをしたらすぐ出勤しています。
仕事が始まると、まずは次の日の準備をして、前日にカットしてある野菜やフルーツの盛り付けを行います。それが終わると、基本的には野菜やフルーツのカットをひたすら任されていて、集中して作業する感じです。そのほかは、現場の状況を見ながら必要な業務を振ってもらいます。もし早めに作業が終わった場合は、自分から「何か他にありますか?」と確認して、新しい仕事をすることもあります。火を使わないお肉のカットなどを任されることもあり、毎日同じ流れではありますが、意外とやることは多くてあっという間に時間が過ぎていきます。
リゾートバイトで大変だったこと
一番大変だったのは、人間関係ですね。もともと言いたいことは我慢せずに伝えるタイプなので、最初は意見がぶつかってしまうこともありました。正直やりにくさを感じる場面も多かったです。ただ、関係を悪いままにしたくはなかったので、自分から飲みに誘ってみたり、仕事以外の場で話す機会を作るようにしていました。結果的に状況が大きく変わったわけではないですが、「仕事だけの関係」と割り切れるようになったのは大きかったと思います。
その後、チーム編成が変わってからは雰囲気もガラッと良くなり、周りとも自然に打ち解けて仲良くなれました。今振り返ると、大変だったなと思うのはそのくらいで、良い経験だったと感じています。
リゾートバイトを通して得られた経験や学び、良かったこと
リゾートバイトを通して一番良かったのは、人との出会いです。赴任したときに、別部署ですが韓国からのインターンの方が5名ほどいて、すぐに仲良くなれました。部署を超えて関わることができて、みんなで遊びに行ったりと本当に楽しい時間を過ごせました。韓国の子たちは8ヶ月で帰国してしまいましたが、そこで関係が終わらなかったのも印象的です。実はパスポートも持っていなかったのですが、初めて海外旅行に挑戦して韓国で合流しましたし、来月もまた会いに行く予定です。
正直、最初は友達を作るつもりもなく、3ヶ月働いて元のカフェに戻るつもりでしたが、ここでしか終わらない関係ではなく、これからも続いていくご縁ができたことが本当に嬉しかったです。
また、社員さんや料理長がとても良い方で、派遣スタッフのことを大切にしてくれました。一緒に働いている子も20代が多く、慕ってくれて、いろいろなことに挑戦させてもらえたのもありがたかったです。職場にはおばあちゃん世代の方も多く、すごく可愛がってくださって、朝からご飯をたくさん持ってきてくれたりして…。そのおかげで、こちらに来て10キロ太ってしまいましたが(笑)、それも含めて心があたたまる、忘れられない経験になりました。
寮生活のリアルな感想
寮生活の感想としては、最初に「ここ当たりだな、綺麗で快適!」と思ったのが正直な印象です。
みんなで集まって料理したり、誰かが作ってくれたご飯を一緒に食べたりして、ほぼ毎日パーティーみたいな感じで過ごしていました。気づいたら夜中の3時くらいに帰ってきて、昼間は寝てる…みたいな生活になることも多かったです(笑)ただ、人が集まった後は一気に部屋がやばい状態になるので、掃除は必須ですね。掃除は基本自分でやる感じで、掃除機は事務所で借りられますが、ほうきは自分で用意して使っていました。
Wi-Fiは正直弱めで動画視聴は厳しかったですが、キャリアの電波は特に問題なかったです。あと男子寮内では、部屋の行き来は2〜3人までOKという一応のルールがあり、その範囲でわいわい過ごしていました。全体的に、すごく思い出に残る寮生活でした。
リゾートバイト中の休日の過ごし方や楽しみ方
休日はとにかくアクティブに過ごしています。カーシェアは名前登録さえすれば何人でも使えるので、車がなくて困っている子がいたら声をかけて登録を勧めています。休みがかぶった日はみんなでドライブに行ったり、仕事終わりに釣りをしてそのままBBQをしたりもしています。シュノーケルもよくしていて、職場でもできるのですが、これは福利厚生というよりマリンの方と仲良くなって「いつ来てもやっていいよ」と言ってもらえたのがきっかけです。
自然が本当に良くて、海も山もあるので、ほぼ毎日仕事終わりに散歩して肌を焼いています(笑)最近は調理の社員さんや料理長さんたちと一緒にBBQをする機会もあって、今まで派遣は呼ばれていなかったそうですが、声をかけてもらえてすごく嬉しかったです。派遣のこともきちんとリスペクトして評価してくれているのを感じます。あとは森の中にある亜熱帯サウナにもよく行きますが、これは職場の人たちの間で流行っていて、車で行くのが定番になっています。
これからリゾートバイトへ行く方にアドバイス
リゾートバイトは、人と関わった分だけ本当に楽しくなる場所だと思います。実際に、積極的に声をかけたり、一緒にごはんを食べたりするだけで、毎日の充実度が全然違いました。逆に、人とあまり関わらずに過ごしている方もいて、3ヶ月ほぼ一人で過ごしているケースも見かけました。こちらから少し気にかけたりはするのですが、「せっかくならもっと楽しめばいいのになあ」と、正直もったいなく感じてしまいます。
そもそも、人と関わるのが本当に苦手だったら、リゾートバイト自体を選ばないと思うんです。多くの方は“人見知りなだけ”だと思うので、最初の一歩さえ踏み出せば、案外すぐに慣れます。私自身、気づいたら友達は数え切れないくらいできていて、30人以上とは自然につながれました。今でも20歳以上年下の子たちに遊んでもらっているくらいです。ぜひ遠慮せず、いろんな人と関わってみてほしいなと思います。
今後の目標
リゾートバイトを通して、「その時の気分や直感を大切にして動くのも悪くないな」と思えるようになりました。もともと料理が好きだったので調理系の仕事を選びましたが、実際に働いてみると、周りでマリン系のお仕事をしている方の話を聞いて「楽しそうだな」と興味が湧いてきました。地元でもよく海に入っていたので、体を動かす仕事も自分に合っていそうだなと感じています。正直なところ、今は毎日が充実していて、はっきりとした将来の目標を深く考えてはいません。ただ、リゾートバイトでいろいろな仕事や人に出会えたことで、「これしかない」と決めつけず、その時の気分やタイミングに合わせて挑戦していく選択肢も大切にしたいと思うようになりました。これからも無理に目標を固めすぎず、楽しそう・やってみたいと感じたことに素直に動いていきたいです。
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