ホテル・旅館などの宿泊施設における接客用語のお役立ちガイド!
目次
宿泊施設で働くことになった方向けに
接客用語や敬語などのガイドを作成しました!宿泊業だけではなく、接客業に就く方全般に
見ていただきたい内容になっています。
よく使われている間違ったバイト言葉や
適切な言い換えの言葉もご紹介していますので
就業前にぜひご覧ください。
接客の心得
そんな言葉を聞いたことのある方も
いらっしゃるのではないでしょうか。ホテルや旅館では滞在時間が長く
色々なサービスを提供しているため
ワンランク上の接客が求められます。
正しい接客マナーを身に着けて
お客様をおもてなししましょう!
まずは接客用語の前に
基本的な接客マナーのおさらいです。
身だしなみ
接客業では従業員の見た目により
その施設の印象が左右されてしまいます。
【髪型・服装・爪・匂い】などは
職場の規定通りに整え、お客様に
不快感を与えないようにしましょう。
立ち振る舞い
就業時間中の立ち振る舞いも見られています。
◆ 歩くときに踵を引きずらない
◆ 接客時に目を見る
◆ パーソナルスペースを保つ
◆ 座るときに寄りかからない
7大接客用語
正しい接客用語や敬語が必須です。まずは他の接客業でも基本とされる
接客7大用語をマスターしましょう!
2: 少々お待ちくださいませ
3: かしこまりました
4: お待たせいたしました
5: 申し訳ございません
6: 恐れ入ります
7: ありがとうございました
いらっしゃいませ
お客様を迎え入れるための大事な言葉。
「いらっしゃいませ~」と語尾を延ばさないよう
笑顔で、明るい声色で発声しましょう!
少々お待ちくださいませ
一時的にお客様から離れる際の言葉。
「少々お待ちください!」だと少し角が立つので
柔らかな言い方をするのが良さそうです。
かしこまりました
お客様の要望や依頼を承る際の言葉。
「わかりました」はNGです。
お待たせいたしました
お客様をお待たせした際の言葉。
例え少しの時間だったとしても
「大変お待たせいたしました」と
謝罪&感謝の気持ちを伝えるのがベター。
申し訳ございません
謝罪する際の言葉です。
表情や声色に感情を込めることで
お客様へより気持ちを伝えられます。
恐れ入ります
感謝や謙遜など色々使える言葉。
褒められた際に謙遜として使ったり、
お客様に何かをお願いしたいときに
「恐れ入りますが~」というように
クッション言葉としても使えます。
ありがとうございました
様々な場面で使える感謝の言葉。
笑顔でお客様を見ながら言いましょう!
また、七大用語には入りませんが
「ごゆっくりお過ごしくださいませ」
「はい、お伺いいたします」
も宿泊施設での便利に使える言葉です。
便利な言い回し
覚えておくと便利な言い回しをご紹介します!
クッション言葉
お願い事や謝罪、お断りをする際に
クッション言葉を差し込むことで
柔らかな伝え方になります。
◇ よろしければ
◇ 差し支えなければ
◇ ご不便をおかけしまして
◇ あいにくですが
◇ 申し訳ございませんが
適切なクッション言葉を駆使しよう!
言い換えるべき言葉
接客の際、普段使っている言葉は
適切な言葉に言い換えましょう。
一緒に来た人 ⇒ お連れ様
お年寄 ⇒ ご年配の方
犬 ⇒ ワンちゃん
次は間違いではないですが、
言い換えるとより丁寧になる言葉です。
お客様からの要望を断る文句ですが、
「できません」は直接的な言い方なので、
「いたしかねます」「できかねます」
が適切です。
お客様の意思を確認する際の言葉。
「いかがいたしますか」
「いかがいたしましょうか」
とお伺いしましょう。
自分の意見を言うときの言葉。
思わず「~と思います」と言いがちなので
「~と存じます」と言えるとGOODです◎
同意する際の言葉です。
ビジネスシーンで多用されがちな
「~させていただく」というワード。
丁寧な言い回しではありますが、
言いすぎると少ししつこい印象になるため
「いたします」に言い換えるのがベストです!
昨日…×きのう ◎さくじつ
今日…×きょう ◎ほんじつ
明日…×あした ◎あす/みょうにち
明後日…×あさって ◎みょうごにち
NGワード集
街中でよく聞くワードでも
間違っていることがありますので
正しい接客用語を使いましょう!
尊敬語と謙譲語
尊敬語と謙譲語が混同し
間違った言葉遣いになってしまうことも。
◎ ご覧ください
—————————————-
× どちらにいたしますか
◎ どちらになさいますか
「拝見」「いたす」は謙譲語です。
お客様がすることに使わないよう注意です!
「ございます」「いらっしゃいます」
の使い方の違いも注意です。
「ございます」は「ある」の丁寧語。
敬語である「いらっしゃる」を使いましょう。
◎ ○○様でいらっしゃいますね
しかし、物に関することであれば
「ございます」が適切な場合もあります。
◎ ご注文はコーヒーでございますね
時と場合により適切に使い分けましょう!
◎ お越しになりました
「お」&「~なられる」で二重敬語です。
「お」を付ける場合は気を付けましょう。
◎ 召し上がりますか
「お」&「召し上がる」&「なられる」
でなんと三重敬語になってしまいます。
「召し上がりますか」で十分です。
間違い言葉
よく使われてしまっていますが
本当は間違っている接客用語です。
◎ ~円お預かりいたします
—————————————-
× ~になります
◎ ~です
—————————————-
× ~でよろしかったでしょうか
◎ ~でよろしいでしょうか
—————————————-
× ~のほう
◎ ~を
—————————————-
× ~かたちになります
◎ ~です
よく街中でも使われていますが、
本来は間違った言葉です。
接客用語だと思って使ってしまうと
お客様が不快に感じる場合もあるので
使わないように注意しましょう!
こちらもよく聞くワードですが
お名前は物ではないため、
「頂戴」は適切ではありません。
「お名前をお伺いします」がGOOD!
褒められたときや感謝された際の言葉。
「とんでもない」に「ございません」を
つけた本来は正しくない日本語です。
◎ 恐れ入ります
◎ 光栄です